Art of Female Fighting

ギリシャ神話 近代の芸術家たち
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芸術家たち

Combative WomanやFemale Single Combat Clubをブラウズしていて「女性の格闘」を題材にした作品を発表している有名な画家が多数いることを知りました。

なぜか19世紀後半の印象派が多い。開放感を匂わせる時代背景がそうさせているのか、写実主義に加え光の効果に注目した印象派のテーマにぴったりはまったのかよくわかりません。単にその画家自身が女闘美趣味を持っていたのかもしれませんし、ほかの時代の画家のそういう作品が世に見出されていないだけなのかもしれません。
少しずつ個別の画家について調べていましたが暇も無くなかなか進まないので、分かったところから紹介していくことにしました。

ジャン・ヴェベ Jean_Veber 1864-1928
フランス生まれのフランスの画家。
作品の題名は「Les Lutteuses」。詳細は不明です。
キース・ヴァン・ドンゲン Kees Van Dongen 1877-1968
オランダ生まれのフランスの画家。
作品の題名は「タラバンのレスラーたち」。詳細は不明です。
Emmanuel Criose 1859-
作者、作品について詳細情報は得られませんでした。
原題は「スパルタの少女たち」。
作者の名前すらどう発音するのかわかりませんのでご存知の方がおられましたらご一報を。
ジョヴァンニ・ディミン Giovanni Demin 1789-1859
イタリアの画家。聖堂や宮殿に飾るフレスコ画を制作していたようです。詳細は不明。
原題は「スパルタの女性のレスリング」。制作された経緯や展示場所は不明。何のためにこんな壁画を制作したのか不思議に思い、敢えて掲載してみました。
内容はスパルタの王の前で女性達がレスリングをしている絵です。大規模な催事であることは確かですが、レスリング大会なのか訓練の観閲なのかはわかりません。
ペーター・パウル・ルーベンス Peter Paul Rubens 1577-1640
バロック期の画家。16世紀頃の画風なので聖堂や教会に飾られている宗教画のようですね。
原題は「アマゾンの戦い」。ギリシャ軍のアマゾン遠征時のアマゾン軍の逆襲をテーマとし、アテネまで突入した場面を描いています。神話ですけどね。
ルーベンスはキリスト(教)にまつわる逸話をテーマにした作品を多数出してます。ルネッサンス期でもありその意図は理解できるのですが、それに比べてこの作品は何を訴えたかったのでしょうか。
オルディン・ルドン Odilon Redon 1840-1916
象徴主義の画家で、作風は「幻想的」とされています。
掲載の絵はパステル画で原題は「婦人とケンタウロスの闘争」。この人の作でケンタウロスの絵をよく見かけるのですが、この作品のテーマになるようなギリシャ神話は見当たりません。ガチで激突するようなエピソードが無いのです。何かご存知であればご一報を。
カミーユ・ピサロ Camille Pissarro 1830-1903
掲載の絵は石版画(リトグラフ)で原題は「浴婦のレスリング」。
その創作経緯は調査するも不明。有名な印象派の画家なのですが本作品に関しての説明の記述は見つけられませんでした。詳細をご存知の方がおられれば御一報を。(1896年作)
エティエンヌ・ダイネット Etienne Dinet 1861-1929
フランスの画家。1884年アルジェリア旅行中に当地に魅せられ、内陸の町Bou-sadaに定住。当地の生活、習慣を主題に創作活動を行う。ちょっとゴーギャンみたいですね。ちなみに彼はイスラム教に改宗するほどこの地に思い入れがあったようです。

掲載の絵の原題は「水浴者のレスリング」。アルジェリアの人たちの生活のひとコマでしょう。それにしても19世紀末前後は「水浴(沐浴)」と「スパルタ(グレコローマン時代に対する憧憬の一部かな)」がこの手の絵のキーワードになっているようです。 (1909年作)

オーギュスト・ルノワール Auguste Renoir 1841-1919
オーギュスト・ルノワール 。 ルノアール(喫茶店)? どっちでもいいのですが誰もが知ってる有名な画家です。

原題は「三人の浴婦」。ある絵画の解説本では「突然蟹を見せてびっくりさせる悪戯」を描いているとしていますが、「シリアスな取っ組み合いに発展している」と解釈している人たちもいます。はしゃいでいる2人に周囲の3人が驚いたように視線を向けているからです。解説本においても「凡夫の作ならば俗っぽい戯画」と評しており至高の芸術たる絵画には不適切な「尋常ならぬ事態の発生」を暗に認めているような気もします。(1895年作)

エドガー・ドガ Edgar Degas 1834-1917

印象派の画家です。掲載されている絵の原題は「少年たちに挑戦するスパルタの少女たち」。ところがいつの間にか題名が変えられ、今は「スパルタの少年少女たちのエクササイズ(訓練・運動)」とされています。ドガ本人がこの作品を何度も自分の個展で展示しようとしたのに、なぜか一度も果たされなかったこととあわせて考えると、あらぬ趣向を深読みした周囲の人たちの圧力を感じます。

スパルタといえば古代ギリシャの都市国家のひとつ。スパルタ教育という言葉にもあるとおり、幼年期から男女別の全寮制の学校に集められ猛烈な訓練を行う制度を採っていました。男性だけでなく女性にもレスリングのカリキュラムがあったとされています。
少数民族が多数民族を支配していたスパルタ。反乱に備えるためにも国民皆兵の政策が必要だったのでしょう。もっとも女性の鍛錬の目的は強い子供を生むためだったのですが。
ドガはこの事実(当時は仮説、伝説だったかも)をどう捕らえてこの作品を描いたのでしょう。ちなみにこの作品はドガ二十歳前後の作です。

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